2023年03月21日(火)
すっかり 春になってきました。 [Blog]
雨風が続いた 2月もとっくに終わり、 3月もいつの間にか下旬ですが ハワイにもすっかり 春が訪れて 穏やかな天気と時折 夏を予感させる 強い日差しも感じられる今日この頃です。
しかしながら タウンに波はなく 昨日は、久しぶりにサイズアップした ノース方面に一人旅。 だんだん空いて来て風も止まり 4時間もやってしまったら 今朝は、身体が筋肉痛です。
日本は、卒業シーズン真っ盛りから 春休み突入ですね。
円高も進みつつあるようで ハワイに来る日本の方も日増しに増えつつあります。
コロナ騒動も 日本を含めて世界的に 終止符を打ったかのようにもう口にしなくなった今 ”コロナだから” と言う言い訳は、通用しないと思いますが それでも この空白の2年で変ってしまった常識を 取り戻すには まだ時間が掛かりそうです。
コロナで 泣いた人の影には 笑った人もいたかと思いますが 一体この世の中は どうなって行くのか そして今日までの出来事も何だったのか? 最後まで誰にも分かりませんが 私達 SURFERは、 明日の波と風だけを心配して行くのが BESTかもしれません。
陽射しが強くなるにつれて なんとなく自分にスイッチが入りそう。 昨日のサーフィンで疲れたけど ある意味逆に充電された気分の 月曜日の朝でした。
ALOOOHA
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2023年03月08日(水)
We love China Uemura [Blog]
一昨日は、今年早々に 亡くなった チャイナウエムラさんのお別れ会に行ってきました。
思わぬ怪我から大事に展開して 数回手術を繰り返したにも関わらず 完全復帰の望みも薄れてしまいそのまま息を引き取りました。
彼の人生の半分も知らない 私ですが 20年以上前にシェイプを始めて間もなくの無名の私に 12’+のボードを削るチャンスを頂いてから ずっと応援してくれた事は 今でも嬉しい限りです。
今まで 私だけではなく数えきれないほどの人達が 彼に助けられたのは 間違いない事実ですが この日も500人?くらいビーチに集まって チャイナの話で盛り上がりました。
やんちゃでそこそこの悪ガキだったと思いますが 他人への感謝と弱い物への愛に溢れた方でした。
自分ではなく 周りの人達を幸せに導くための活動は 唯一無二でした。 34年間続けたCHINA UEMURA LONGBOARD CLASSICは、オアフ島で夏の最大のお祭りイベントでしたがサーファーの為だけではなく その利益は、募金する流れになっていて彼がいたからこそ それが実行出来たのは 事実です。
スポンサーを始め 家族や関係者はお金だけで動いているのではなく チャイナのボランティア精神からその原動力生まれているのですが けして容易な事ではなかったでしょう。
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当日まで3週間続いた雨と風が心配さていた当日の天気は まさかの晴天で無風。 会場には 朝から最高の虹が表れて圧巻されました。 沢山のレジェンド達が 彼の生涯の証を面白おかしく語りながらも感動と涙あり。 特に最後の 息子のケコアと娘のカノエのお別れの手紙は、涙が溢れてきました。 私の尊敬する人がまた 一人いなくなりましたが チャイナが私達に教えてくれた事は、この後も忘れません。
一体 人生は、何が一番大切なのかを教えてくれた事に感謝します。
参加した人達も みんな同じ気持ちになった事でしょう。
ハワイアンは、家族愛、友達愛が半端じゃないです。
自分でもお金でもない。 そんなコンセプト。 言うだけじゃなくて実行するチャイナさん カッコよすぎます。
安らかにお休みください。
私も天国に行ったら またボード削りますよ。
MAHALO
これは 元気だった時の 5年前の動画ですけど彼のコンセプトとエッセンスがよく分かります。
Posted at 05時28分 パーマリンク トラックバック ( 0 )
2023年02月27日(月)
引き続き GRAY SKYな HAWAIIです。 [Blog]
いや〜2月も そろそろ終わりますが 今月のハワイは もう灰色一色と言ってもいいくらい 毎日曇り空と気が付けば大雨の繰り返し。
今日は ずっとやってない ロングで海に行ってみたものの やっぱりどうにもならないほど小さくて風もビュービューでした。
はぁ〜と言いたくないけど ため息ばかり。
定期的な運動もしてないので 体は鈍ると言うか 衰えるばかりで 現状維持さえ出来てません。
これじゃ 波が立っても乗れないと感じて昨日から部屋で地味に腕立て伏せとかやってます。
仕事も かなり暇だし 本当にやる事ない。
考えてみたら 波乗り優先生活も もうすぐ40年くらいになりそうだけど 波無いとどうしていいのか分からない。
いつもなら どこかしら来週から良さそうな予報が入ってきてその為に仕事のペース配分をしたりしながら メリハリのある毎日が送る事が出来るのですが 来週も再来週も臨み無しともなると 途方に暮れてしまいます。
そんな中 ここ数日 YOUTUBEで ”ピラミッドの謎”とか観ちゃってます。 実際に今でも存在しているピラミッドは 一体誰がどうやって 作ったのか? そのあり得ない工程を想像するだけで ドキドキします。
比べ物にならないけど 私もある意味 ”彫刻家”的な職種な訳ですが その素材は指1本で凹むほど柔らかく 小道具を含めてすべての道具はすぐに手に入ります。
でもピラミッドは、2トンくらいの石を300万個ほど用意してそれを150メートルくらい上まで運ぶ??
現代の最新の技術と機材を使っても同じものを作るのは不可能に近いとまで言われているほどの 精密さと労働力が当時のエジプトにあったのか?
とにかく昔の人は、凄すぎるし働き者。 今の人間は 怠け者すぎるという 私の結論。
もう 元に戻れないけど 私達はスマホでどんどん退化しているような気がします。 頭も手足も使わずただ指1本動かして毎日が過ぎていくんだから。
石を手で叩きながら みんなで石を持ち上げた結果 ピラミッドは今でも立派にそびえ立つ。 出来る事なら 死ぬ前に一度見てみたいものです。
難易度は、低いけど私にとって サーフボードを作る事がこの世の使命。 何年経っても 恥ずかしくない1本を作り続けたいものです。
Posted at 20時34分 パーマリンク トラックバック ( 0 )
2023年02月19日(日)
My shaping steps [Blog]
ここの所 天気も波も全然良くないハワイです。
こうなるのが分かっていたので 2週間前に来た波は、4日連続で海に通いましたけど そろそろ本当に波に乗りたい病にかかってきました。
SURFERが海に入らないと 心身共に病んでしまうのですが 症状としては ストレスから 機嫌が悪くなったり、暴飲暴食、無気力、寝つきが悪い、不必要な買い物が増えるなどなどです。
と言う訳で GOPROサーフィンどころじゃないので 仕事風景を撮ってみました。
マシーンでカットとしたものを仕上げる作業の様子ですが これが私の基本STEPで 一度始めたら 大体30ー40分で終わります。 足の動きも手の動きも 出来る限り素早く一連の動作で止まる事がないように 最初から最後まで流れるように行う事で 仕上がるボード全体のラインがよりスムースにつながってくると考えているからなんです。
ちなみに マシーンカットは、およそ90%は出来上がっているので 特に考える事もなく変える所もありませんが そのデジタルSHAPEデザインは 何もない所からプログラムして1本ずつ カスタムファイル作ります。
乗りたいモデルが決まったら 身長体重に合ったボードのサイズを決めます。 通常はぴったりサイズと少し余裕のある大き目のサイズを提案しますが 乗り手と相談して最終的な数字を出します。
ここからが 腕の見せ所なのですが モデルを決めた後も 乗り手次第で アウトラインの微調整をしたり レールのボリューム、コンケイプの深、エッジの長さや巻きの重さなどなど 想像と勘と経験を取り込んで イメージしたものを形にしていく訳です。
そして 完成の日が来て 乗り手となる人と あーじゃないこーじゃないとSURF TALKに花が咲き。
待ちに待った進水式から 実際に波に乗って新しいサーフィンライフが始まる。
作り手も乗り手も 波に乗ってしまえばもう ウンチク、卓上論、理屈や言い訳は もう聞きたくない。 ただ見たいのは あふれんばかりの笑顔でマンライだけだ。
HAPPY SURFING LIFEの為に 今日も明日もSHAPING!
Posted at 15時51分 パーマリンク トラックバック ( 0 )
2023年02月09日(木)
When I was [Blog]
何年か前に 公開した事ある写真ですが 当時17歳だったのみたい? とにかく38年前です。
電車に乗って 4月の海に向かう所。 靴は上野で買ったハワイアングーフィーのブーツで服の下には 既にフルスーツを着ています。 まさかの 水陸両用。
ちなみに私は 一番左。
思いっきりなんちゃって サーファーから始まって現在に至ります。
ボードが大きくてドルフィンも出来ず 沖に出られないまま終わるのが何回も続きました。
海に行く前は、部屋でテイクオフの練習を何度もしてから行くのですが 立つこともないまま日が暮れる。
燃えるような夕陽が そのまま情熱に変わって ”今に見ていろ 俺だって!”根性が芽生えて どっぷりハマってサァー大変!

16歳の頃から 夜中まで油まみれのとある工場で働いて サーフボードと交通費に全てのバイト代を費やしてました。
それはもう イマドキの宗教団体の信者の様に 波乗り教に洗脳されているかのようでした。 お年頃なのに 女遊びも全くしないまま 時が過ぎて行ったのです。
〜中略〜
ともあれ 今日もまた サーフボーを作って 夕方にはNEW BOARDを配達して 嬉しそうなSURFER達と語り合い いい波を待ち詫びる毎日の生活が 楽しくて仕方ないです。
何て平和な世の中なんだろうって つくづく実感します。
そして 自分の子供達を含めて高校、大学を卒業が迫っている若者たちは 自分の将来について 進路を決めるように学校から親から問い詰められるシーズンがやって来ました。
毎日が 楽しいだけの生活から ”仕事”としての責任を問われる世界に引きずり込まれる?かのような圧力を感じているに違いありません。 好きなお絵描き、好きなスポーツなど 好きな時に好きなだけやってるだけでよかったのに 今度は、それを職業に出来るかどうかが ポイントになってくる。
そして その為の資格や知識を得るために次なる学校に進学するのが大半。 お金も時間もかかるけど 将来お金を稼ぐために親も寝ないで働くしかない。
だけど 実際は若者たちの何人が 本当に自分が何になりたいのかを分かっているのか 疑問です。
やりたい事とやるべき事は いつも同じじゃない訳で 仕事=お金とブレずに考えられる人は、それでいいけど やりたい事だけやってたらお金もらえないと思ったら もうどうしていいか分からなくなって 身動き取れなくなる。
でもでも 自分に嘘ついてその場をごまかしても 普通は2年と持たないと思う。
すごい人になって 日本一、世界一有名になって 大金持ちになろうなんて考えなければ もっと自然体で自分の将来を歩めるんじゃないかな?
大体すごい人は 何やっても凄かったりするから 凡人は凡人らしく小さな町で コツコツと一人一役をこなしていれば 時が経つにつれて 芽が出るなら 自然と出て来るし、なるようになって 落ち着く所で落ち着くはずです。
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MY STORY
私の場合は、小さい頃から料理が好きだった。 料理人になりたかったけど学費も高く料理人の母からも反対されました。 高卒から10年以上レストランで働きましたけど他人の店で自分勝手な事は 出来ずにつまらなくて引退。
その後 サーフボード工場に潜り込んで まさかのデビューを果たしましたが 共通点があって 料理もサーフボードも先ず 自分で自分が気に入るものを作りたい願望が人一倍強い。
そして自分が満足したら 今度はそれをみんなに味わってもらいたい願望も生まれ来るんです。
要するに他人に認めてもらいたいんだろうけど 何かが成功すると 美味しい物や楽しい物が 完成すれば 自分もお客さんもHAPPYになれるという 方程式なんです。
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実は ちょうど明日 10代の若者が シェイピングに興味があるという事で 私とゆっくり話をすることになっています。 その子の お父さんからの要望なのですが 学校の先生だったりします。
今どき サーフボードシェイパーなんてと言いたくなる所だと思うのですが 子供の可能性を少しでも伸ばしてあげたいという 素晴らしいお父さんだと思います。
その子の事は、私も長年知っているのですが 何をやってもかなりセンスのある繊細な観察力をもっているので ポテンシャルはあります。
だけど 一つだけ はっきり言わなきゃいけないのが お金は 全然たまらない事。 家賃は払えてるけどね。
楽しさが勝って お金が後からついてくるのが 理想ですがそこまで行くのも どれだけの情熱をもって絶やさず継続できるかが 全てですね。
サーフィンに限らず どんな仕事も大変でもみんな 愚痴を言いつつもやっぱり好きでやってる人の方が多いんじゃないかな?
成せば成る けど なるようにしかならないのが 人世ですかね。
Posted at 19時29分 パーマリンク トラックバック ( 0 )
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