2023年05月17日(水)
Not too busy business [Blog]
ALOHA
ゴールデンWEEKもあっという間に終わり5月も半ば 夏はもうすぐそこまで感いっぱいの今日この頃です。
あまり忙しくは ありませんが工場に行けば 右も左もサーフボードやることいっぱいで あっという間に一日が終わってしまう毎日です。
でも 一年で明らかにサーフボードの生産が減少しています。 コロナ騒動で 空前のサーフィンブーム?を巻き起こした2年前は、前代未聞の納期半年以上もかかったのに今では 半月です。
私の分析によると あの当時の 需要を想定して サーフィン業界は著しく変わり多くの関係者がサーフボード工場での大量生産を夢みていました。 とにかく持っていれば持ってる分だけ売れてしまった訳ですから。
そしてじわじわと 供給ラインが追いつき始めて ハワイだけでなく 世界各国でさまざまなブランドが拡大されて 今では 数えきれないほどの商品がハワイの店頭にも並んでいます。
それとは裏腹に コロナ終息と共に人々は通常の生活を取り戻し サーフィン生活から離れる人も多く 勢いで買ったボードは、倉庫で眠る羽目に。
更に物価高や円安も重なって 新しいボードなんか買ってる御時世では なくなってきたように私は 実感しています。
大手さえも、ブランドイメージと豊富な在庫で 黙っていても毎日売れたのかもしれませんが 遂に頭打ちとしか思えないほど 在庫を抱えて止むなく値下げで在庫処分したりしています。 そうなると今後の生産は、見合わせるしかなく
稼動していたした生産ラインもSTOPするしかないです。
工場は、日増しに静まり返っていて働いている人も今後の心配は 隠しきれません。
私も例外ではありませんが シェイプ以外の工場内での自分職種を増やして 今まで忙しくて出来なかったことに色々と挑戦しています。
元々私は、有名なシェイパーの息子でもないし、商いの基礎知識もない ただの凡人だったのですが 今ではボードを作ってひと様に買って頂いて 生計を立てているのですが 何の契約も保証もなく 2週間後の仕事さえありません。ただお問い合わせがあれば対応してボードを作って 出来上がれば 配達して。。。の繰り返しで 気が付けば もう20年以上続いています。
本当に今までやって来たなって 最近つくづく感じます。 ローカルのお客さんにも 普段は何してるんですか?とか FULL−TIME SHAPERでこれだけで 食ってくるんですか? とも聞かれたりします。
根が馬鹿なんだろうけど 馬鹿ならバカで最後まで突き通すしかないって言うか 馬鹿って事も気づいてない方がいいんだろうね。
ド素人根性のまま お金の勘定しないでボードの性能重視でやってきた事に 誰かが買ってくれれば取引成立。 もしいい物ならば また売れるだろう。 でもダメなものを売ってしまったらもう 次につながらない。 失敗はあっても改善するチャンスはある。 改善されなければ やっぱり誰も勝ってくれないそして 食っていけない。
何でもそうだけど 買う人も真剣なら売る人も真剣じゃないといけないと思う。
私は モノを作る人間だけど まだ存在しないボードをお客さんと話しあいながら想像して着手して行くやり取りが 好きです。 趣味の料理もそうだけど これで誰かに喜んでもらいたい、びっくりさせたい、楽しんでもらいたい そして最後に褒められたいかも。 このお客さんとのストーリーを作りながら 最後にお互いHAPPY ENDの達成感が何よりものヤリガイです。
そして 誰よりも先にいいサーフボードを求めているのは自分自身。 いい波に乗りたい 思い通りのラインを描きたい。 何十年やってもサーフィンが楽しすぎる 自分の情熱とモーチベイションを原動力にして いい物が出来れば それをみんなにも乗ってもらいたい。 こういうコンセプトです。
でも根っから職人で 作る事だけに長けてる人もいるし、売る事だけの商売人もいれば 乗るだけのPROもいます。
私の場合は、作りたい、売りたい、乗りたい全部を求めているのかもしれません。 個人的には大量生産には 興味ないです。 折角作るんだから 世界に一つだけのSHAPEとカラーデザインをカスタムして その工程をお客さんと一緒に楽しめたら2倍の喜びが待ってると思うんですよ。
この世で 自分にしか出来ない仕事に辿り着けて幸せです。
皆様のお陰です これからも御値段以上+期待以上のサーフボード作りを目指して 皆様のサーフィンライフをサポートして行けたら最高です。
MAHALO
Posted at 06時14分 トラックバック ( 0 )
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