Mitsu Surfboard Design

2022年11月18日(金)

OMILU 3  [Mitsu Design]

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2020年の6月から 正式にデビューした OMILU。
2年半の間 研究しながら乗り込んで来ましたが 3つのモデルを完成として これにて一度研究を終了します。

様々なコンディションはもちろん 長さやフィンシステムをテストした結果 単なるミッドレングスの2+1だけでは物足りなくて モデル2&3を追加した次第です。


元々は、ショートもロングも乗っている自分ですが その真ん中のボードで調子いいのが中々見つからず長年悩んでいましたが 単なる7’くらいのファンボードではなく 本気で研究しようと思ったのが2020年の春でした。

長すぎず、細すぎず、厚すぎず? って一体どういうことなの? から始まり 先ずは7’ー21−2.75のフラットデッキ。  乗ってみると 長い分ステップインして ノーズ寄りで緩慢なセクションをつなぐ事もあるので もう少しノーズは広め。 ホレてるセクションもボトムに降りたいからもう少し エントリロッカー、ツインでも乗りたいから テールは広め、長すぎもつまらないから もっと短めなどなど。。。。


試行錯誤して完成したのが オリジナルのOMILU(写真左)
長さの割に にテイクオフは楽になって 乗ると長さ以下に動いてしまうので ロングからの乗り換え組にも好評でした。

シングルとツインの両刀使いがお勧めでしたが その後は少し もう少しツインを優先したくなって 真ん中のOMILU2が誕生。 これも当初は、シングルとツインの両刀使いでデビューしたのですが ノーズを尖り気味にしてテールをスワローにしたことによって 明らかにTWINを優先した乗り味になりました。 

ステップレールと言う浮力はあるけど薄めのレールで サイズやパワーのある波でも機敏にレールが入るので ハイラインでカッ飛べます。

その後つい最近 誕生したのが OMILU3(ハイタイド)モデルで オミル2の尖ったノーズでは 沖からのはっきりしないピークでセットを逃す事が悔しかったので それを改善するためにデザインしました。

とにかく 平らな部分からでもミニロングの様にパドルでひっかけて ”誰も沖から奥から 文句なしに立ってしまいたい” と言ってみれば 私自身のエゴから生まれたボードです。 

このOMILU3も シングルとツインの両刀を求めてやってみたのですが 今度は、予想通りTWINはダメでした。
モデル2とは逆に頭でっかちのアウトラインで テールを踏み込むには無理があり TWINの機敏な動きもノーズが重く感じてリズムが合わないという結論です。
その代わり 8”のシングルフィンでは スピードを維持しながら 深いボトムターンから 大きなトップターンで優雅な乗り味が最高です。 

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あくまでも 自分探しのMID LENGTHとTWIN物語でしたが ほぼ同時に世界的にも 注目されるとは 思いませんでした。 

CI MIDって何?と思って ググったら チャンネルアイランドのミッドレングス? 彼らが初公開した 動画も私がOMILUを作り始めた時とほぼ同じ? 

その後は、他の大手ブランドもみんなして 似たようなMIDサイズボードを作り始めてる事プチびっくりです。

数十年前から 言われていたこの7’前後のボード革命ですが いつまでたっても 火が点かなかったんですよ。

私自身 過去に何度か作っていますが イマイチ夢中になれなかったんです。 それはきっと乗り手として何がしたいのかが分かっていなかったからだと思うんです。

ショートの人もロングの人も、自分の乗り方を変えないまま MIDに乗ると思い通りに行かない。

テイクオフのポジションはもちろん アウトラインを使ったターン、ステップイン&バックなどが 新し過ぎて対応できない人がほとんどだと思うんです。
  
でも 一度そのノリになれてくると 今までになかったリズムとラインで波に乗る事が出来るのは 新たな喜びに変わります。 

流すところは流して 踏み込むところは踏み込んで。 それが分かってくると ショートでもロングでも出来なかった事が可能になって また自分のスタンダードのボードに戻った時に 新しいアプローチを思いついたりします。

ほとんどブランンドが 2+1を標準フィンシステムにしていますが MITSU DESIGNはシングルとツインにする事で 乗った瞬間からレールサーフィンを強制して ボードの長さを体得することをオススメしています。

フィン頼みでガシャガシャと暴れてしまっては、せっかくのFLOWするべき所を掻き崩してしまう可能性があるからなんです。 

思い通りに行かないのは 問題かもしれませんが MIDにはMIDらしい動きを 分かってもらいたいんです。

そして 更にはMIDの良さを引き出す波質も 絶対に無視できません。 基本的に 長くなれば長くなるほどターンは伸びるので それなりにクリーンでショルダーのある波に乗らないと MIDの良さが出し切れません。

そうなってくると MIDの出番が少なくなってしまいそうですが 適材適所で使い分けが必要です。

例えばロングには 大き過ぎる時、パワーがあり過ぎる時、逆に ショートでは、沖から引っかからない時、波が遅すぎる時など とにかく自分のスタンダード板じゃどうにもならない時に 楽しませてくれるのが MIDサイズだと思うんです。

MIDと言えども 最近は 6’4〜6’2くらいまで短くなったりもしていますが ホームポイントのありがちな波や自分独特のリズムを考慮してのサイジングだと思います。

用途別のOMILUの3モデルの選択も迷いますが もっと大切なのはボードのサイズ。 デカ過ぎも小さ過ぎも良くないので現在までのボード履歴を元に カスタムしましょう!


まとめ

OMILU1(オリジナル)− 基本形となる最もオールラウンドなデザインで どんなフィン設定もOK 

OMILU 2 (スピード マスター) − 基本的にTWIN設定。 サイズあり、ショルダーありの日に ドピークからカッ飛んで 走りまくりのせっかちさんにピッタリ。 とにかくスピード命! 

OMILU3 (ハイタイド)− シングルおすすめだけど2+1もありで TWINなし。  一番沖からセットに乗りたい貴方の1本。 波は、肩がなくてもボトムがある波が理想で ゆったり大きなターンが合ってます。

ちなみに シングルフィンとは言え めちゃくちゃ動きます。

↓OMILU3 SINGLE

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