Mitsu Surfboard Design

2022年08月01日(月)

自分探し [Blog]

数日前 遂にいい波に巡り逢えました。

1年を通して ほとんどの日が 風あり、波無し、デカすぎ、小さ過ぎ、肩なし、クローズアウト、混雑などが常な波乗り人生。

でも 海に通い続ける事で 時にはこんな時もあるから 波乗りは、やっぱりやめられない。

目の前に現れたその波は 絵にかいたような長い所ショルダーと三角形のピーク 自分より沖には 誰もいない。

焦る心を抑えながらも 必死にパドル。 ハラハラドキドキ期待と不安のドピークにボードが達した時 ぎりぎりのエアードロップを決めて 無心でボトムターン。  

インサイドのみんなが観ている視線を感じながらも 我に返ってリラックス。  波を感じて板を感じて さぁーどうなるこの後の俺!



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そんな気持ちを映像を通して皆さんに伝えたい+自分の絵日記として残したいので懲りずに GOPRO活動してきました。

今回は 前から気になっていたカメラアングルを試行錯誤して横から縦にしてみました。 こうすることで ボードと波が画面に入るのでより臨場感があるかなと。

魚眼レンズでボードの形が歪んでいますが 次回は魚眼なしでも挑戦してみます。

終わってしまえばなんのそのですが 実際は一人2役は、容易ではありません。 ろくにチューブも入れないレベルなので 海でもやってる姿が恥ずかしい時ありますが それでもやっぱり 好きなのでやってる自分がいます。

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さてさて 本題のこのボードは つい最近出来たばかりの 5’6”ー20”ー2.5” (私の体重は50KGで板は30Lくらい)。

THE REDと呼ばれる私の幻のマジックボードのレプリカバージョンなのですが もうコピーは諦めてフィンシステムをTWINに変えて 進化バージョン挑戦。 

パッと見は 数年前に乗っていたPAPIOですが ロッカーもアウトラインも全然違います。

TWINをより通常よりも 内側にセットして フィンの間隔を狭くしてみたのですが 最初の数日はSWEET SPOTが見つからずイマイチしっくりこなくて不安でした。 

FCSIIの AKILAとその次にMFのツインで最後に CCクリステンソンにしたらなんとなく ツボに入り始めて このビデオは、4R目の映像ですが 極上の波で自分の求めているマニューバーが 87%くらい実現できたかな?

ツインフィンは、本当に乗ってみないと分からないもので 最速の走りを期待しつつも 思ったところでしっかりホールドして イメージ通りのテールの流れも欲しいし ここぞという時は 蹴り込んだりもして、、、。 どこでどういう事がしたいのかは 乗り手次第で好みの問題でもあるから ややこしいのは 間違えない。

4日間使って 最高の波でやりたい事やったけど 欲を言えば
まだまだ 改善の余地がありそう。 
フィンは、やっぱりもう少し外側でもいいかもだし、もう気持ち前でもいいかもしれない。 ピンテール自体が幅広じゃない事もあってフィンを寄せた事で更にタイトで少し硬すぎるような? もう少しだけ大きなラインで走りたい願望アリだけど この微調整がまた 難しくて 思いついた所を一気に全部変えてしまうと 今まで良かったところがなくなってしまい 裏目ったりするんです。

変な話ですが 自分のボードを作る時は 2人のMITSUが存在します。  それはSURFERとSHAPER。
自分で作るんだけど 乗り手の要望や願望をよく聞いて それから作り手としてのうんちくやコンセプトを照らし合わせてデザインする訳ですが ぶっちゃっけ 何回やっても乗ってみないと分からない。 

お客さんが求めている 夢のようなボードは、私だっていつも欲しいです。 短いけどテイクオフがピタッとハマり その後は自動的に加速して深いボトムターンでしっかり噛み付いて トップではまた 激しくも綺麗に花咲くカービング。
その後も 流れるように波と同化して行くカッコイイ理想のスタイル。。。

そんな夢のボードは、時に出くわす夢の波のように 存在することは確かです。  されど、、、たかが、、、サーフボードですが 私は自分の為にも MITSUボードを乗ってくれるSURFERの為にも 夢のボード作りに専念しています。

ちなみに乗り始めて分かったのですが ピンテールのツインは、それなりに 弱点というかクセはあります。 

レトロFISHは、あの幅広なテールで安定感を生み出し 短くてもステップバックして 大きなキールフィンとスワローテールで ターンもしやすくスピードが付けやすい。
でもスピードつけた後、波のトップでは アウトラインを使った滑らかなカービングをするのは無理があり 蹴りこめたとしてもその後の波のポケットでもう一度進行方向に切り返すのは 至難の業。

その点ピンテールは、見た目の通り真逆な動きが可能で 8の字を思い通りのサイズで描くことがより可能なんです。

そして私はその動きこそが自分らしさを表現できるので ピンテールが 向いているという結論です。

いつも波がいい訳じゃないけど 波がいい時一体自分はどこで何がしたいのか それをより可能にしてくれるボードデザインは、何なのか。 乗り手はあなた 作り手は私。
一緒に考えて行きましょう。

Posted at 11時21分   トラックバック ( 0 )

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